屋根のリフォーム

05/11/29
スレート屋根の葺き替え

スレート屋根の特徴

まずスレート系屋根材(彩色石綿板)の特徴をご紹介します。

  • 瓦に比べて軽量なので建物への負担が少ない
  • 施工期間が短いため初期のコストを抑えられる
  • 交配の緩やかな屋根でも雨の進入が少ない
  • 耐候性が低く色あせしやすい
  • そのため定期的に塗装をし直す必要がある

スレートは定期的なメンテナンスが絶対的に必要なため、長い目で見ると瓦と同程度かそれ以上のコストがかかります。

スレート屋根の葺き替え

スレートから陶器瓦へ

高い断熱性を備えている三州瓦は、冷暖房効率が高く、ランニングコストが少なくてすみ経済的です。しかも紫外線や酸性雨にも負けず色あせしないので、他の屋根材のように定期的に塗装を塗り替えるなどの面倒なメンテナンスをする必要がありません。瓦といえば高いと思われがちですが、三州瓦の平均的な1枚単価はわずか240円(陶器瓦・イブシ銀色・和型・桟瓦で施工費別)。ノーメンテンスで半永久的に長持ちすることを考え、10年20年のトータルコストで計算すれば、実に経済的な屋根材です。

例えば、住まい30年を仮定してトータルコストを比較すると、約10年で違いが出ます(屋根100m2の場合)。

瓦とスレート系屋根材の比較表

スレートから金属瓦へ

スレート屋根の場合、既存の屋根材の上に新たな屋根材をかぶせる「かぶせ葺き工法」での施工が可能です。かぶせ葺き工法なら屋根のめくり費用や廃材処理費が不要。その上、仮住まいをするまでもなく工事が完了するので経済的です。

また従来の工事で必要だった既存材処理が不要だから、粉じん・廃材が少なくてすみ、近隣に迷惑をかける心配も軽減。ムダを省いた部材と工法で環境にやさしい配慮をしています。

さらに金属瓦は住まいの構造に負担をかけません。日本瓦の約10分の1、波型スレートの約3分の1という軽さ。住まいの構造部への負担を軽減し、地震時の被害を少なくします。

躯体の強度が心配なんだけど…

スレート葺きで建築された住宅は瓦屋根の重量に耐えられない可能性があります。ですが従来の三州瓦に比べ約20%軽い製品もございます。屋根全体に換算すると約1トンも軽くなります。また、金属瓦への葺き替えであれば、躯対への負担は全く問題ありません。